三題噺

三題噺 浜降祭の担ぎ手

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こんばんは。海野豹です。年間100冊を目指して読書記録をブログに付けています。このブログの目標は「毎日1度以上本を開くこと」と「毎日1行以上更新すること」です。

 

今回は三題噺に挑戦します。今回のネタは「足袋」「舵」「チャイム」です。…難しそう。

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僕が住む町には一年に一度の大きな祭りがある。それは海の日に行われる浜降祭だ。NHKの取材班が来て、ニュースの最後に少し流されるくらいには知名度がある大きなお祭りだ。町内の神社から神輿を担いで海に入って清めるのだ。夏だからと言って、楽ではない。そのような祭りの担ぎ手に今年は僕も参加することになった。

白い装束に身を包み、不思議な感覚を覚える足袋を履いて神社に集まる。この祭りには神輿の担ぎ手が不可欠だが、毎年若い人が減っている。このようなところでも少子化が影響しているわけだ。それとは別の理由かもしれないが。

神社の鐘をチャイムに祭りが始まる。慣れない足袋に重い神輿を担いでゆっくりと海に向かっていく。見物客からの音頭の声に合わせて海に向かっていく。

海に着くと冷たい水の中に入っていく。ここまでで既にへとへとなのに、波に持っていかれないように必死に神輿の舵を切る。水の中に進んだり、戻ったりを繰り返す。男たちの声に合わせて神輿が上下する。波の切れ間にはじける泡に神輿が輝く。

僕は今まで浜降祭に消極的だった。しかし祖父の勧めで今回神輿を担いでみた。そして感じた。僕はこの町に生まれて、浜降祭に参加してよかったと。一生の思い出だ。

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以上です。何とか自然にキーワードを使えました。浜降祭は私の出身の町で実際に行われているお祭りです。私は本当に幼い頃に海まで早朝から見に行った事があります。殆ど記憶にありませんが。私は女であるため、浜降祭の担ぎ手にはなれません(多分)。その為全て想像でこのお話を書いたので、実際に担いだことがある方には違和感があるかもしれません。

社会人になって浜降祭に参加することは無くなりましたが、祖父が生きている間にもう一度一緒に行きたい、そのように思いました。

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