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エッセイ 3652 伊坂幸太郎

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今回は、伊坂幸太郎さんのエッセイ集「3652」を読み終えたので、感想を綴っておきます。

1.きっかけ

そもそも私がこの本を読もうと思ったきっかけは、兼業作家さんの生活を調査する為でした。

私は、作家を目指しているのですが、仕事をしながら作品を書くことが上手くできないだろうと考えています。

だから実際に兼業作家さんが書いたエッセイを参考にして、自分の生活スタイルを確立しようと考えていたのです。

実際には、エッセイ本に兼業時代の詳しい生活の話など、載っていないことが殆どであるようです。

しかしそれ以外にも勉強になることが沢山載っています。

今回は、私の思い描く作家像を思い出させてくれました

これから書き記して行こうと思います。

2.作家像

これから引用する言葉は、伊坂さん自身の言葉ではありません

この本の中で記者さんとされる方の話です。

この記者さんの考える作家像は、以下のようでした。

船が沈みそうな時、ネズミはそれを察知して、逃げ出すというじゃないですか。作家はそれと同じで、事前に世の中の危険を察知して、警鐘を鳴らす役割なんですよ

「3652」 P.186 LL.5-7

この考え方は、私が学生の時の考え方でした。

例えば、これから日本が残念なことに戦争に巻き込まれるとします。

その時に私は、戦争を肯定するような本は、書きたくないと考えていました。

もしも私がおにぎりを持っていて、道端で倒れている敵対国の方が倒れていたら、おにぎりをそっと差し出せるような人になりたいと思っていました。

勿論、実際にその場面になったら、そのような事はできないかもしれません

そのようなことをしたら、私は命を奪われるかもしれません

しかしそれでも私は、そうしたいと思っていた時期があったのです。

3.まとめ

ちょっと重苦しい話題になってしまいました。

「3652」には楽しいお話も沢山載っています。

ぜひ、読んでみて下さいね。

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