あるひ、やってきたあかちゃんは……社長だったのです!
本日紹介する絵本は「あかちゃん社長がやってきた」です。
タイトルから考えて、会社のトラブルをあかちゃんなりに解決するストーリーなのかと思いましたが、違いました。
あかちゃんがやってきた、その通りで、あかちゃんが産まれた家庭のお話でした。
自分のあかちゃんがこのような考えのもと行動しているとしたら嫌だなぁ、と少し思いました。
これを子どもが読んだら、どのような印象を抱くのでしょうか?
そもそも対象年齢の子は「社長」が何だか理解しているのでしょうか?
あかちゃん×社長という面白い発想の反面、社長のイメージが悪いことが気になりました。
あかちゃんが社長のよう、とも取れますし、社長があかちゃんのよう、とも取れます。
私は数名社長をしている方を知っていますが、とても大変そうで立派な仕事をしていると思います。
意図はなくても、それを貶めるような書き方には、少し反発を覚えました。
しかしあかちゃんがどういうものかを理解するのには良い題材かもしれません。
しかもあかちゃんであった頃から時間が経っていない子どもがこの絵本を読んだときに、どのような反応を示すのかに興味があります。
なかなか面白くて考えさせられる絵本でした。
追記
どうやら、映画になった「ボス・ベイビー」の元の絵本を日本語訳したもののようです。
ボス・ベイビーは観ていませんが、少し興味がわきました。
紹介した絵本
タイトル:あかちゃん社長がやってきた
作:マーラ・フレイジー 訳:もとしたいづみ
出版社:講談社
定価:1300円