あんでも あんでも なくならないーー
本日紹介する絵本は「アナベルとふしぎなけいと」です。
主人公のアナベルが拾った箱には毛糸が入っていました。
アナベルはたくさんの人にセーターを編んでいきますが、箱の中の毛糸は編んでも編んでもなくなりません。
その内、アナベルは別の物を編み出して……?
というストーリーです。
途中までは設定からして推測しやすいストーリーなのですが、中盤から予想外の展開に進みます。
展開が予想できず面白い反面、少し説明不足な感じを受けました。
ちなみにこの絵本の文字には漢字が使われていません。
ストーリーも分かりやすいものですので、小さなお子様に向いていると思います。
また、この絵本そのものの説明をすると、本書で作者のマック・バーネットさんは賞を受賞されています。
ボストングローブ・ホーンブック賞を2012年に受賞しました。
この賞の説明はやまねこ翻訳クラブのサイトを参照しました。以下引用です。
ボストングローブ(新聞社)とホーンブック(児童文学評論誌出版社)がスポンサーの児童文学賞。1967年創設。6月から翌年5月までの1年間に米国で出版された本を対象にしている。
以前この読書ブログでも紹介した、コールデコット賞と並んで受賞する作者が多い特徴があるようです。
もちろん、それ以外の受賞者の方もいらっしゃいます。
やまねこ翻訳クラブのサイトでは、過去にボストングローブ・ホーンブック賞を受賞した作品のリストを観る事ができます。
興味のある方は見てみてはいかがでしょうか。
一応邦訳されている絵本のリストを拝見しましたが、私のサイトで扱った絵本はない様子でした。
以上、本日は心温まる絵本の紹介でした。
本日紹介した絵本
タイトル:アナベルとふしぎなけいと
文:マック・バーネット 絵:ジョン・クラッセン 訳:なかがわ ちひろ
出版社:あすなろ書房
定価:1300円