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哲学のブログ 「芸術」→「小さい作品で体力をつける」

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 今日のテーマは「芸術」です。小テーマとしては「どうすれば作品を完成させられるか?」です。

 昨日、私は「甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)」の回顧展に行って来ました。彼は絵の芸術分野の方ですが、私も一度は文章で芸術分野に魅了された人物です。芸術という切り口で考えてみたいと思いました。

 その回顧展では、未完成の作品や下絵も展示されていました。そこで今日のテーマは「どうすれば作品を完成させられるか?」に当てたいと思います。

 芸術分野でよく起こることが、下書きばかりが破れて溜まって行き、完成作品が少ないという現象です。特に作り慣れていない人にありがちな現象でして、完成作品しか能力としてカウントしない人もいます。

 作品をひとつずつ完成させて進んでいくという姿勢は、とても大切なものですが、そもそも何故未完成作品ばかりが溜まってしまうのでしょうか。

 一つは、飽きてしまうことがあるでしょう。作品を完成させることは、ある程度根気が必要な作業ですから、途中で飽きて目移りしてしまう訳ですね。

 という事は、作品を完成させることに主眼を置くのであれば、小さな作品を沢山作る方が向いていることになります。長編を書こうとして途中で折れてしまうよりは、短編でも積み上げて行った方が建設的です。

 勿論、小さい作品はレッドオーシャンとなっており乱立しています。本気で何かになりたいのであれば、大きな作品に挑戦せざるを得ません。ただ、それだけの体力をつけるために、小さい作品群を沢山作った方が賢明ということですね。

 短編→中編→長編の順に少しずつ作品のレベルを上げていく。この順序が必要なのかもしれません。

 でも、作品の長さを短くするだけで完成作品を多く書けるでしょうか。ちょっと足りない気がします。

 まずは物理的に時間がかかること。しかも細切れの時間では効果が薄いです。まとまった時間が必要です。特に書き始めてしまうとノリやユレが生じるので、早く書き上げる必要があります。私が長編小説を書くことを諦めた理由もここにあります。

 どう頑張っても時速1000字が限界な中で、長編小説を書くには原稿用紙300枚が必要ですから「40字×300枚÷1000字=12時間」はかかるわけです。これは原稿を書く時間だけを考えていますから、下準備も入れると膨大な時間がかかります。まとまった12時間の時間を作ることはできないと私は考えました。

 でも時間がないというより、書ききる体力がなかったのかもしれません。これから短編でも書き綴って行けば、大体1プロットにどのくらいの原稿用紙を割くのかを計算できるようになり、書けるようになるかもしれません。やはり短編で練習量を稼ぐことが必要なのか……。

 ちょっと気分が乗っているので、久しぶりに三題噺でも書いてみましょうかね。もし気が向いたら投稿してみますよ。

 今日のテーマは「芸術」「どうすれば作品を完成させられるか?」でした。レベルの低い作品を多く書くことにより、完成作品の数を増やして体力をつけることが必要だ、という結論になりました。

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