今回も読み終えた本をまとめたいと思います。
目次
1.本の概要と著者情報
今回読み終えた本は「マインドフルネス瞑想入門」という本です。
著者は「吉田昌生」さんです。
WAVE出版から2015年に出版されています。
とても有名な本!というわけではないので、外国で外国語の本書を手に取ることは、難しいようです。
著者は、20代で精神的なバランスを崩して瞑想に出合います。
そこでのめりこんだ著者は、世界38カ国以上をめぐり、マインドフルネス瞑想協会を設立します。
この本は、マインドフルネス瞑想の入門本であり、瞑想補助CDもついて1600円です。
2.マインドフルネス瞑想とは
さて、それでは早速分析に入っていきましょう。
今回の記事では、具体的な方法論には触れずに、マインドフルネス瞑想とは何か、その効果はどこにあるのかをまとめて行きます。
そもそも、マインドフルネス瞑想の定義から、本書の中から紹介します。
マインドフルネスとは、今という瞬間につねに注意を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態のこと。
「マインドフルネス瞑想入門」 p.18 ll.2-3
瞑想とは、リラックスしながら、たった一つのことに「集中する」と「集中が切れたことに気づく」をくりかえすこと。
「マインドフルネス瞑想入門」 p.4 ll.3-4
定義だけを引用すると、少しわかりにくいですね。
マインドフルネスとは、今、ここに意識がある状態のことです。
例えば、ぼうっとしていると「今日の夕飯何かなぁ」から始まり、「昨日のミスはひどかったなぁ」などと雑念や後悔が湧いてきます。
これは、今、ここに集中できていない状態です。
まだ起こっていない未来のことを考えたり、考えても仕方のない過去のことにとらわれています。
マインドフルネスな状態とは、このような未来や過去にとらわれず、今に集中し、やるべきことや呼吸に集中している状態を指すのです。
また瞑想とは、集中することと、集中が途切れたことに気づくことです。
マインドフルネス瞑想では、集中の対象を呼吸にします。
瞑想法は様々あり、お経を暗記するようなものもあります。
マインドフルネス瞑想とお経を暗記する瞑想の違いは、お経に集中するか、呼吸に集中するかの違いでしかありません。
お経を暗記することが目的ではないし、呼吸ならどこでもできるので、呼吸に集中する方法は、有用だと思います。
3.マインドフルネス瞑想の目的
マインドフルネス瞑想を続けていくと、気づく力が伸びて行きます。
自分の感情に流されることなく、観察ができるようになります。
その気づく力を高めるコツと目的が、以下のように説明されていました。
この瞑想では、目的に向かって「努力」したり、思い通りに「操作」しようとするのではなく、「現実をありのまま観察すること」に重きを置いているのです。
「マインドフルネス瞑想入門」 p.72 ll.10-11
マインドフルネス瞑想では、呼吸に集中していきます。
しかし呼吸を意識的に操作しようとすると、うまくいきません。
最初は仕方ないと思います。
でも続けていくうちに癖になって、呼吸を意識せずに集中して行える状態が理想です。
瞑想をしていると、様々な雑念が沸き上がってきます。
それに対して反応的になるのではなく、一歩離れたところから観察している感覚を身につけることが目的なのです。
頑張りすぎないことが大切なわけですね。
4.悲観的な考え方に気づいたら
さて、瞑想を続けていくと、様々な雑念が沸き上がってきます。
その雑念の中には、悲観的なものが含まれることがあります。
私は、基本的に悲観的な考え方の持ち主なので、特に多く感じます。
その際に役立つ考え方をまとめた一文が、以下です。
全ての人や状況、出来事には、良い面と悪い面(陰と陽)が必ずセットであるのです。つまり、幸せ、不幸は、ものごとの見方、考え方によって決まるということです。
「マインドフルネス瞑想入門」 p.139 ll.2-3
瞑想中に湧いてきた悲しみを、いきなり修正することは難しいです。
感情を湧き起こした考え方があるはずなので、考え方を修正していきます。
その際にヒントとなるのが、上記の一文です。
ある出来事が起こったとき、事実としてあるのはその出来事だけです。
私が勝手にその出来事に対してジャッジを下し、その判断のもとに悲観的な考え方を足して、感情が沸き上がります。
そしてどの出来事にも、良い面と悪い面があります。
だから考え方を悲観的なものから、楽観的なものへと変えることも可能である、そういう意味の文になります。
まずは自分の感情を客観視できるようになること、そこからが考え方の変容への第一ステップになるのかなと思います。
5.付属CDを実践してみて
付属CDを使って瞑想を試してみて、今日で4日目になります。
短い間ですが、実感できた効果がいくつかあります。
まずは、瞑想直後の集中力が大きく上がるということです。
頭の中がすっきりしていて冴えている感じがするので、作業効率がよくなりました。
また、自分のせかせかにも気づくことができました。
無意識のうちにすごく急いでいて、歩く速度もとても早かったのです。
これからは少し早めに出て、ゆっくり歩いて行こうと思いました。
6.まとめ
今回は「マインドフルネス瞑想入門」という本を紹介しました。
マインドフルネス瞑想とは何か?
その目的は?
悲観的な思考に気づいたら?
付属CDで瞑想をした感想は?
これらをまとめてみました。
興味のある方は、一度3分だけでも瞑想を試してみてください。
様々な方法があるので、自分に合う方法が見つかるとよいと思います。