タイトルの本を読みましたので、感想を載せたいと思います。
目次
1.著者情報と本の概要
著者は「ディーパック・マルホトラ」さんです。
著者は、ハーバードビジネススクールの教授をされています。
この本は「チーズはどこに消えた?」という有名な本に対してプラスαした本になります。
反論している部分もありますが、補助的な説明というイメージが大きいです。
3匹の特別なネズミ「マックス」「ゼッド」「ビッグ」をケースに考えて行きます。
2-1.マックス
まずマックスは「大きな目的を抱いた者」として描かれています。
皆が迷路があることを常識として疑わない時に、マックスは「なぜ迷路があるのか?チーズを動かしているのは誰か?」を問い続けます。
そしてビッグの力を借りて、本当に迷路を脱出します。
このマックスの考え方は、私が大学生の頃の考え方に似ていました。
大きな目的を達成するために、様々な試行錯誤を行いました。
著者も最も思い入れがあるキャラクターにマックスを挙げています。
あまり書くとネタバレになってしまうので控えますが、マックスに感情移入出来る人は多いのではないでしょうか。
2-2.ゼッド
次に出て来るネズミは、ゼッドです。
ゼッドは「制限を受け入れない者」として描かれています。
迷路は、自分の心の中にあるとして、迷路をない物としてしまいます。
私は、ゼッドの考え方を理解することができませんでした。
だからこそゼッドの考え方は私に必要なものなのだと思います。
ちょっとアドラー心理学的な考え方だと感じました。
世界を複雑にしているのは、私の心である、という考え方に似ている気がします。
この考え方を習得出来れば、大分生きることが楽になるのではないかと思います。
もっと心を強めてゼッドに近づきたいですね。
2-3.ビッグ
最後にビッグが出てきます。
ビッグは「とにかく力強い者」として描かれています。
自分の中に目的があって、他人とは違うゲームを行っています。
体育会系の描き方がされているので、それ系の方はビッグの考え方が分かりやすいのではないかと思います。
ビッグのように生きられたら、とは思いますが、自分に自信がないとなかなか難しそうですね。
2-4.チーズとは何か?
最後に私がこの本を読んでいて気になったことを書きます。
それは「チーズとは何か?」ということです。
「チーズはどこに消えた?」で、チーズは自分が欲しい物だと書かれていたはずです。
例えばそれは、お金かもしれないし、家族との幸せかもしれません。
しかし「チーズは探すな!」では「チーズ=お金」であるかのように描かれている感じがしました。
チーズは、手に入れても手に入れてももっと欲しい物だと描かれているからです。
そこが、「チーズはどこに消えた?」の意図と乖離しているように感じました。
3.まとめ
読物として面白い本でした。
この本だけでは、理解が難しそうです。
でもこれから専門の本を当たって、少しずつ理解していきたいと思いました。