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エッセイ 裁判官の日常思考の入り口

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 今回は久しぶりに読書を再開した海野が読んだ「裁判官のつぶやき」という本を紹介します。

どんな本か?

 「裁判官のつぶやき」という本は「門口正人」さんが「令和3年」に書いた「エッセイ」の本です。タイトルからわかる通り、門口正人さんは裁判官です。さまざまな書く仕事をして来た門口さんの記事を集めた本が、本書になります。

なぜこの本を選んだのか?

 2024年8月25日の日曜日の朝に、私は夢を見ました。その夢とは、職場で裁判関係の資格試験を受験する夢でした。(私の実際の職は裁判とは全く関係がありません。)この夢がきっかけとなり、裁判の本を読みたくなり、図書館に行きました。裁判関係の本棚を眺めていて、一番読みやすそうで紹介しやすいこの本を選びました。

心に響いた箇所は?

だまされた事を恥じるな、むしろだまされまいとして警戒する心を怖れよ

「裁判官のつぶやき」門口正人 P.25 LL.12-13

 「裁判官のつぶやき」では、会社に関する法律や、世の中の役に立ちそうな記述も多くありました。しかし私にとっては、このフレーズが一番紹介しやすいと思ったので、抜き出してみます。

 このフレーズは、私の信条と一致していました。私も過去に人に裏切られて人間不信になったことがありますが、人を疑い続けている限り、良好な人間関係は築けないと考えて、考えを改めました。騙されたら、騙された時に考えよう、そう考えて行動していると、実際に騙してくる人は、あまりいないと思うようになりました。私の考えが誤りでなかったと言われたような気がして、嬉しい気持ちになりました。

この本について何を感じたか

 「裁判官のつぶやき」からは、裁判官というカテゴリの方々の思考のクセのようなものを感じることができました。裁判、というと難しそうですが「よく考える、誠実である」という点で、一般の人々と変わらない印象を受けました。私としては、飼い犬の観察をした回がとても面白かったです。その回で犬に対して行っている観察技を、裁判では人間に対して使っているのだろうな、ユーモアもある人で面白いな、と思いました。

最後に一言

 裁判というと難しい印象を受けますが「裁判官のつぶやき」はエッセイであってとても読みやすいです。現在は裁判官のドラマも流行していますし、入り口にはちょうど良い一冊であるように思いました。

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