今回は、私の勉強に関するモチベーションの上げ方を紹介したいと思います。
目次
1.大学時代の話
まずは、私の大学時代の昔話から。
面倒な方は目次から次に飛んで下さいね。
私は、大学に入学するときに、奨学金を使っていました。
だから一般学生よりも、成績に対する執着心があったと思います。
そのおかげか、1年次は平均で80点くらいでした。
そこから色んな先生方のご助言をいただきながら、2年次には平均90点まで成績を上げます。
しかし平均90点台から、下がる傾向の時がありました。
自分では、理由が分からず、再び先生を頼ると、こう言われました。
「それは目的を忘れているからだよ」と。
確かにその時の私は、点数を上げる事に拘っていて、なぜ大学に来たのかを忘れている状態でした。
家に帰って一人でじっくり過ごして、私は大学に来た理由を思い出して行きました。
私の目的……それは、知識の核を見つけることでした。
かっこよく言ってみましたが、要するに法則を見つけたい、ということです。
例えば、漢文と経営学があります。
一見全く関係がありませんが、実は漢文では兵法などを扱う為、経営学と親和性が高くなります。
このように、一見関係がなさそうな学問がつながる瞬間を体験したことがある人は、多いと思います。
このつながりの一つ一つを線だとしたときに、全ての線に繋がっている中央に球体の考え方があり、それに私は「知識の核」という名前を付けた訳です。
大学4年間をつぎ込んでわかったことは、知識の核は「哲学」であったということですが、それはさておき。
私の出身大学では、成績上位者に給付の奨学金を支給していました。
これを目標に据えてしまった時に、私の目的は「知識の核を見つけること」から「お金」へとすり替わってしまったのです。
目的を思い出したら、再び成績は上昇を始めました。
2.目的が重要な理由
なぜ点数を目標にすると成績が下がってしまうのか。
答えは簡単です。
試験しか見えなくなってしまうからです。
例えば、資格試験を考えてみましょう。
Aという資格を取得したいから、Aという資格で得点源になる部分を勉強し、得点が低い箇所は勉強しない!
点数だけを見ていると、これは有効な戦略に見えます。
勿論、実際の受験の場合には、受かることが大切ですから、これも一つの戦略です。
しかし、この考え方は、私の知識の核には通用しません。
何がどうつながるかわからないのですから、あらゆる問題が興味の対象になります。
100点を取っても足りない、そういう状況になるのです。
でもあなたはきっと、知識の核には興味がないでしょう。
そういう場合は、試験に受かった後のことを想像してみます。
例えばあなたは、晴れて試験に合格し、その資格を得ました。
今度はその資格を使って実際に仕事を行う訳です。
その時に皆があなたを見る目は、試験に100点で合格した姿です。
もしも80点で合格だから、80点まででいいや、そう思って勉強していたら、仕事で要求される100点分の知識を出すことはできません。
というより、仕事は非常に複雑な応用問題のようなものですから、100点でも足りないかもしれません。
勿論、先ほども書きましたが、1点配点の問題をいくら解いても、10点配点の問題を間違えては、合格することはできません。
しかしこの例でも、点数を目標にする危険をわかっていただけるかと思います。
3.まとめ
目的にも様々なものがあります。
一見不純な動機が、意外と有効であることもあります。
それでも、もしもあなたが目的を見失って困っているのなら。
一度立ち止まって考える時間を作ってみて下さいね。