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哲学のブログ 「好きな人が貧乏だったら?」→「会計的と経済的」

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 本日のテーマは「好きな人が貧乏だったらどう思うか」です。このテーマと同じ質問をされました。その回答を考えるために、この場所を使わせていただこうと思います。

 まず、この質問は二つの要素に分けられます。「相手が貧乏だったらどう思うか?」という部分と「かつ相手が好きな人だったらどう思うか?」という部分です。まずは貧乏な人と相対するときの一般的な自分を答えてみましょう。

 「貧乏」と一言に言っていますが、ここでは「経済的に貧しい人」と定義しましょう。心が貧乏な人も世の中存在するとは個人的に思いますが、恐らく質問者さんの意図としては経済的な意味でしょう。

 まず、相手が貧乏でも本質的には気にしません。ふぅん、大変だね、くらいです。私自身、生まれた家庭がどちらかと言えば貧乏だったので、お金がなくても楽しく過ごせる術を知っているので。

 しかしそれに付随する遠慮などが発生すると、ちょっと嫌だなぁと思います。例えば、私はチョコが食べたいけれど、相手はお金を使いたくないから饅頭がいいと言う。それに合わせて一緒に饅頭を食べる、みたいなケースですね。別に私自身は二人分のチョコを私が買えばいいと思うのですが、そういう相手に限って遠慮するものですから。

 節約を考えるときに「会計的節約術」と「経済的節約術」があると思います。例えば、A,B,Cの3つの商品があります。Aが一番高くて、Bが中間で、Cが一番安いとします。会計的節約術では、購入するものは自動的に一番安いCになります。

 ところが経済的節約術だと、一概にCとは言えません。買う人の価値観によって異なるからです。Aでないと満足できない人は、躊躇なくAを買うでしょうし、そもそも考え直して何も買わない人も居ると思います。要は「その商品を買って自分はどの程度満足するか?」が重要なのであって、価値があるものなら躊躇なく買うし、価値がなければ買わない選択もするということです。

 会計的節約術の何が問題かというと、盲目的に商品を選択してしまうという点です。例えば洗濯機を買うとします。常に一番安い商品を買うと、実はランニングコストというコストを余分に払ってしまいます。ランニングコストとは、運用段階における費用のことで、要するに安い洗濯機は水道費が余分にかかりやすいと考えればわかりやすいです。

 では、ランニングコストが一番安いものが良いのかというと、家電屋さんで計算してみるとわかりますが、そうすると常に一番高い商品を選ぶことになります。確かに長く使う洗濯機なら高くて良いものの方が良いですが、一年しか使う予定が無かったらもったいないですよね。

 それぞれの商品には、それぞれのターゲット層があります。自分の求めている効果を一番安く実現してくれる商品を選ぶべきです。そしてそういう考え方こそ、経済的節約術なのです。必要なものは買う。必要がなければ買わない。ただそれだけです。

 さて、だいぶ遠回りになってしまいましたが、私が言いたいことはこうです。貧乏な相手と相対した時に、相手が「経済的節約術」を採用するなら、関係を保ちたいというのが私の考えです。経済的節約術の考え方なら「友達と一緒にお菓子を食べる思い出が欲しい」だけなら商品Cでも満足できます。自分が何を求めているのかを見極めることが大切です。

 ここまで来れば「かつ相手が好きな人だったらどうか」という点も同じ文脈で回答できます。好きな人が相手でも同じです。経済的節約術を身に付け、同じ価値観を共有できる人ならば、貧乏でも楽しい生活を送れると思います。

 今日のテーマは「好きな人が貧乏だったらどう思うか」でした。この質問は「相手が貧乏だったら」という部分と「かつ相手が好きな人だったら」という部分に分けられます。お金の節約の仕方には「会計的節約術」「経済的節約術」があり、「経済的節約術」を選択する人ならば、相手が好きな人であろうとなかろうと、関係を保ちたいと私は考えます。

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