カタカタカタ……薄暗い部屋の中にキーボードを叩く音が響く。
私はインターネット上のSNSで一人暇を潰していた。ピコっと新着音が響いた。
北陸の人:さかなさん、こんにちは。
さかなさんはどこか行ってみたいところはありますか?
北陸の人…この人は最近よくやりとりをしている、北陸方面に住んでいる人だ。私は関東から出たことがない。それなのにこんなに場所が離れた人と日常的に会話ができるなんて、凄い技術だ。ちなみに私のハンドルネームは「さかな」だ。
さかな :うーん、色んな所に行ってみたいですね。
私は関東から出た事がないので、どこでも新鮮だと思います。
でも、白夜という現象を見てみたいなと思う事が最近多いです。
北陸の人:白夜って、北極や南極で見られる現象のことかい?
確かに素敵だね!見に行くことは大変かもれないけれど。
さかな :はい。いつか行ってみたいと思いながら画像を眺めています。
北陸の人:なるほど。行けるといいね!それじゃあ、また!
こうして今日のやり取りは終了した。白夜を見てみたい。そのようなことを言いながら私は明日も薄暗い部屋の中でキーボードをたたき続ける。
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本日のお題は「白夜」「さかな」「北陸」でした。実際に存在しているSNSで「さかな」さんや「北陸の人」さんは存在しています。少しだけハンドルネームを弄っていますが。ですが、キーワードの登場のさせ方としては少しズルかったかもしれませんね。
ちなみに「白夜」ですが、私は「びゃくや」と読むのだと思っていました。しかし調べてみると「はくや」が正しいようです。また一つグーグルさんに教えてもらいました。
一応このお話は「白夜を見に行きたいと言いながらも一切行動に移さない主人公」のダークな部分を最後に表現したかった形になります。何となく自分と重なるところもあって、書いていて冷や汗が出てきました。私もやりたいことはできるようになろうと思います。