雑記

報道と人間関係と

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様々なSNSを見ていると、川崎の事件に関する投稿が目立ちますね。

私は、あまりテレビを観ません。

それでも偶にテレビをつけると、ニュース番組でこの事件が取り上げられています。

報道に対する賛否が、SNSでは戦われています。

私の気持ちも少しまとめておきたいなと、この記事を書くことにしました。

最初に書いておきますが、私は専門家でも偉い人でもない、ただの人です。

1.発生直後

偶然私は、事件発生直後の速報を見ていました。

最初は、けが人の人数も正確ではなく、時間が経つと共に情報が少しずつ分かって来る状態でした。

そして犯人が亡くなったことを知ったときに、何だか空しい気持ちになりました。

もし犯人が生きて捕らえられていれば、どうしてそのようなことをしたのかを調査することが出来たはずです。

しかし犯人がいない今、理由も分からないまま命を落とした人がいるという事実が、辛すぎます。

また、被害者の皆さまの気持ちも、どこへ吐き出して良いのか分からないのではないでしょうか。

事件の規模もさることながら、本当に痛ましい事件だと思いました。

2-1.犯人に対する人命を無視する批判

まず私の心に刺さった情報は、犯人に対する批判の言葉でした。

いえ、確かに犯人は酷いことをしたわけで、批判されることは当然のことです。

しかし犯人自身の命まで軽視して良い事にはなりません。

特別きれいごとを言いたい訳でもなくて、以前自らの命を軽視していた私の心にその批判が刺さったのです。

以前の私は、自らの命を軽く扱う傾向にありました。

だからといって、別段誰かに敵意を抱くでもなく、実行するだけの勇気もなかったので、大事には至らず現在まで生きることが出来ました。

しかしその時の私がこの批判的な意見を聴いていたら、きっと社会に対する復讐に燃えたのではないかと思うのです。

今の私は、幸せなので、酷いことを言う人もいるな、と心を痛めるだけで済みます。

でも若かりし頃の私が聴いたら、激高したのではないかと思うのです。

それに私が自らを省みない時の特徴として、自分のことしか考えていない傾向がありました。

別に専門家でもない素人の自己分析ですが、もう頭の中が自分のことでいっぱいで、例えば人身事故で電車が遅れて大迷惑をかけるとか、考える余裕がなかったように思います。

希死念慮に囚われた時には、身体の方が勝手に動いて行く体験をしました。

私には、信頼できる家族がいたので、希死念慮にも勝つことができましたが、もし本当の意味で孤独だったら、現在生きている自信がありません。

報道されているように、次の事件を起こさない為に、過度に犯人を批判することを避けることには、一定の効果があるのではないかと思うのです。

2-2.ひきこもり、ゲーム報道

徐々に犯人の背景が明らかになって報道されるに従って、様々な人に影響が出るようになりました。

一番最初に当たった批判は「ひきこもり」に対する批判でした。

私自身がこの批判を受けたわけではなく、SNSでひきこもりの人が「自分も犯人と同じような目で見られるのではないか」という不安を吐露している様子を見たことがきっかけです。

私は、SNS上という限られた空間ではあるものの、「ひきこもり」とされる人たちと会話をしたことがあります。

色んな考えの人がいますが、まさかこのような事件を起こしそうな人などいません。

犯人がひきこもりであることと、ひきこもりの人が犯人のような思想をしていることイコールではないと思います。

同じようなことは、犯人の押収物にゲームが含まれていたという報道にも言えると思います。

世の中には、ゲームを楽しくプレイしながら普通に暮らしている人も大勢いると思います。

そのような人たちの気持ちを考えない報道は、おかしいと思うのです。

3.報道の難しさ

しかし一方的に報道を批判することもまた難しいと思うのです。

報道は、限られた時間の中でしかできません。

何かを報道する、というこは、何かを報道しない、ということでもあります。

限られた時間の中で、より重要と思われる情報を報道することは、とても難しいと思います。

全ての情報を報道することはできないので、情報の選択をする。

その時に意識的か無意識的かは別として、誤った印象も乗せてしまう報道が今回なされてしまったのではないでしょうか。

報道という仕事は、本当に難しいのだなと思います。

4.まとめ

さて、先の事件について私の考えをまとめてきました。

人間は言葉でコミュニケーションをとることができる生き物です。

感情的に、攻撃的になることなく、良好な「私とあなた」の関係を築いていくことができますように。

読んでいただいて、ありがとうございました。

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