「あらしのよるに」の主人公、オオカミのガブが小さかったころのおはなしです。
本日紹介する絵本は「あらしのよるにスペシャル ひとりぼっちのガブ」です。
この絵本は1994年から順に出版された「あらしのよるに」シリーズのスピンオフ作品となっています。
「あらしのよるに」をご存知ない方のためにストーリーを少しご説明します。
ある あらしのよるに 一匹の狼と一匹の山羊が同じ小屋の中で過ごします。
しかし小屋の中は真っ暗なので、お互いのことが見えません。
二人は相手のことを勘違いしたまま、仲良くなってから小屋をそれぞれ離れます。
「あらしのよるに」シリーズの出だしのストーリーはこのような形になっています。
そのあとは二人で困難を乗り越えながら、ストーリーが進んで行きます。
私は1992年生まれですので、丁度この「あらしのよるに」シリーズが出版されるのを楽しみに待っている子ども時代でした。
最後の方には悲しいやら感動やらでボロボロ泣きながら読んでいた記憶があります。
私にとって、「あらしのよるに」シリーズは思入れ深い作品となっています。
さて、そんな「あらしのよるに」シリーズの主人公である狼のガブの子ども時代を描いた作品が、本日紹介する絵本となります。
前置きが長くなってしまいましたが「ひとりぼっちのガブ」も、最後の方に泣きそうになってしまいました。
ガブは子どもの時から心優しい狼だったのだという事がわかるストーリーとなっていました。
走って走って、頑張って頑張って、でもーーそのような展開に心を打たれました。
「あらしのよるに」シリーズを読んだことがなくても、問題なく読める内容となっています。
ちなみに本文には漢字がなく、平仮名と片仮名だけで構成されています。
子どもには少しショッキングな内容かもしれません。
しかし学校などで実際によく見られる光景だと思います。
勇気をもって、お子さんと一緒に読んでいただきたいと思います。
本日紹介した絵本
タイトル:あらしのよるにスペシャル ひとりぼっちのガブ
作:きむら ゆういち 絵:あべ弘士
出版社:講談社
定価:1400円