今回は「ダメをみがく ”女子”の呪いを解く方法」を紹介します。
目次
1.本の概要と著者情報
このエッセイ本は、芥川賞作家の津村記久子さんと編集者の深澤真紀さんの対談集です。
仕事と生活について、お二人の意見を紹介していきます。
私は、津村さんの兼業作家時代の生活が、どのようなものだったのかを知りたくてこの本を手に取りました。
それ以外にも勉強になった一冊でした。
2-1.ポンコツの操作を工夫する
一番勉強になった発言は、津村さんの次の発言でした。
ポンコツやったらもう自分はポンコツと認めて、ポンコツをどう操作していくかを工夫することにして、自分に対しても他人に対してもポンコツでないふりをすることにエネルギーを費やすのはやめたほうがいいように思います。
ダメをみがく p.238 ll.9-11
ああ、これ、私やってしまっているなぁと、思いました。
私は、他人に対しても、自分に対しても、ポンコツと認められていないなと。
ポンコツを頑張ってどうにかするのではなくて、工夫して操作する、という発想も新鮮でした。
私は、今まで頑張る事が良い事で、倒れるまで頑張ったこともありました。
しかしそれでは、仕事をお休みしなくてはならないし、頑張るのではなくて工夫することが大切なのだと学びました。
これから私は、ポンコツであることを認める所から始めたいと思います。
2-2.友情を長続きさせるために
津村さんは、友情を長続きさせるために「待つ」ことができるようになったそうです。
津村さん自身が、傷つきやすいタイプなのですが、友人とちょっと「あ」ということがあったら、時間をおいてみるそうです。
考え込んだり、連絡を無視したりするわけでもなくて、ちょっと放置する。
すると、少し経つと、何故あのように気にしていたのかがわからなくなっているそうです。
私も友達と喧嘩することもあります。
今時は、ラインのブロック機能を使えば、あっという間に関係を断つことができます。
そういう時には、3日とか1ヶ月とか、場合によって長さは変わるけれど、待ってみようと思います。
まぁ、私から関係を断つことは殆どなくて、相手から切られることが殆どなのですが。
それもまたいい勉強だと思っています。
3.まとめ
私にとっては、大先輩たちの対談で、学ぶところが多くありました。
作家の生活についても学べましたが、人間的に学ぶところが多かった本であるように感じます。
皆さんも、一度読んでみて下さいね。