ともだちって誰だろうーーー
本日紹介する絵本は「あかいハリネズミ」です。
この絵本には小学生レベルの漢字が使われています。また、振り仮名も振ってありません。
擬人化された動物達が物語を紡いで行きます。
主人公の幼いコハリネズミは多くの悪い動物に騙されます。
その姿が本当に可哀想で、涙を流してしまいました。
子どもだけではなく、大人も気づかされるところがあるお話でした。
この絵本には珍しいことに、本文以外の説明文がありません。
これまで紹介してきた絵本の多くには、作者や絵本のテーマに関する説明文が最初か最後についていました。
お子さんには本文の部分を楽しんでいただき、大人が説明文をかみ砕いて説明する流れが一般的だったかと思います。
しかしこの絵本には説明文がありません。
また、そのおかげで物語の余韻に浸ることができます。
ストーリーとしては悲しいお話になっているので、ハンカチで涙を拭きながら読み進めることができるでしょう。
読み終えたときに、お子さんのことをぎゅっと抱きしめたくなる、そんな一冊でした。
本日紹介した絵本
タイトル:あかいハリネズミ
文・絵:ジェイドナビ・ジン 訳:深川明日美
出版社:リトルモア
定価:1700円