図書館で文庫本コーナーで見つけた本を借りて来ました。「肩ごしの恋人」が本日紹介する本です。
こちらの本は恋愛小説です。少し前のアラサーの対照的な女性2人が主人公です。仕事をしながら何か違うと感じている「萌」と男と結婚して好きに暮らしているけれど物足りなさをかんじている「るり子」の2人が主人公です。
この2人の女性を中心に、周りの男性たちとの関係が絡み合って行きます。周りの男性陣には不倫男もいれば15歳の青年、ゲイまで登場します。
何日間かに分けて読み進めて行きましたが、最終章の展開は一切想像できませんでした。驚きの展開をきちんと用意されていました。
私は「るり子」と「萌」のどちらが好きかと言われたら、「萌」の方が好きでした。私自身が女を武器にすることをあまり知らないからだと思います。
とはいえ「萌」も行きずりの女となることもあり、大人の恋は私には少々早かったのかもしれません。
不倫のシーンもあり、またそれが肯定的に描かれている為、そういう話が嫌いな人は嫌悪感を抱くかもしれません。
この「肩ごしの恋人」で著者の唯川恵さんは直木賞を受賞しています。流石に直木賞受賞作でして、面白かったです。
淡々と読む事が出来ました。最後まで嫌な気持ちにならないで読み終えることができました。20年ほど前のアラサー女性の恋を思い出したくなったら、読んでみて下さい。