今日は表題の漫画「ソウルイーター」を読みました。
目次
1.著者情報と本の概要
「ソウルイーター」は、「大久保篤」さんの作品で、「月刊少年ガンガン」での作品となります。
2004年から2009年まで連載されており、現在は完結しております。
武器職人の主人公「マカ」とマカの武器である「ソウル」と仲間たちの成長を描く物語です。
今回の記事では、漫画のテーマ部分に触れることで、ネタバレを避けようと考えています。
ストーリー的な説明は、省きますので、是非ご自身で読んで楽しんでみてくださいね。
2-1.恐怖にどのように打ち勝つか?
この漫画の最も核に当たるテーマは「恐怖」に勝つ方法になります。
世界中を包む恐怖によって人々が「狂気」に落ちて行きます。
それを止めて世界に「規律」を取り戻すことが、根底にあるテーマになります。
直接的に描写してしまえば、この漫画で恐怖に勝つ方法として挙げられた方法は「勇気を持って仲間と協力すること」でした。
勇気を持ち、仲間を信頼することによって恐怖に打ち勝ちます。
2-2.規律の狂気
この漫画の中で規律は、良くも悪くも描写されます。
規律は「人間の感情を封じ、ただ生まれ死ぬ機械のようにする程の狂気」として描写されています。
人間は、規律を作り自らを律することによって人間らしくなれます。
しかし規律が行き過ぎると、狂気を生み出すとされています。
主人公達は、規律の狂気が持つすさまじい力を手にしながら使わない選択をします。
そして恐怖に打ち勝ち、規律ではない話合いという方法で世界をまとめようとします。
3.考察
「恐怖」というものは、誰の心の中にも巣くっているものだと思います。
私自身「恐怖」のせいで、正しくない選択をしたこともあります。
しかし勇気を持って自らを見つめ、仲間を信じることで恐怖に打ち勝つことができるのでしょう。
また、私が特に共感した部分は、「規律の狂気」の部分でした。
「人間の感情を封じ、ただ生まれ死ぬ機械のよう……」
これって、まるで現代社会のようではありませんか?
毎日会社に行って「感情を封じ」て仕事をして、この世の生を終える頃には、「ただ生まれ死ぬ機械のよう」だったと思う……。
現代社会というより、いつの社会でもそうだったのかもしれません。
社会の中での規律の中で、自分の感情を押し殺すことは、多かれ少なかれあるものですよね。
感情を殺して生きて行って、最後には何も残らない……。
そのような人生に警鐘を鳴らした作品なのかな?と私は思いました。
そしてそれがそのまま私の中に落ちて来て、ある種の「恐怖」を植え付けました。
そのような人生は嫌だ。そう思いました。
勇気を持って自らを見つめ直したいと思います。
4.まとめ
本日は「ソウルイーター」のネタバレ無しの考察でした。
恐らくこの記事の内容なら、ソウルイーターを読んでもネタバレにはならないのではないかと思います。
面白い作品なので、是非読んでみて下さいね。