こんにちは。海野豹です。年間100冊を目指して読書記録をブログに付けています。このブログの目標は「毎日一度以上本を開くこと」と「毎日1行以上更新すること」です。応援コメントくださると喜びます。
本日紹介するのは、漫画の「TAMATA」です。今回私は4巻を読みまして、こちらが最終巻となります。カフェ夕飯の店長、田俣澄が主人公で、欠点を持つ人間である「日陰クラブ」と、完璧な人間である「太陽協会」の戦いが主なストーリーとなります。
毎回アップテンポなストーリーでひやひやさせられました。最終巻である4巻も、一筋縄ではいかない敵に状況が目まぐるしく変わりました。アップテンポなことはこの漫画の作者である「茅ケ崎麻」さんの特徴であるようです。4巻については、最後の方で「カフェ夕飯」が出てこなかったことが気になりました。あれ、最初から名前は「カフェタマタ」だったかしら?と1巻を確認してしまいました。
私はまだ彼女の作品を「TAMATA」しか読んだことがないのですが、本人が言っておりました。アップテンポが特徴である、と。
そう、実は「茅ケ崎麻」さんと私は高校時代の同級生なのです。高校生の時から漫画が好きで、黒板アートなどにもとても綺麗な絵を描いていた記憶があります。才能がある人って、こういう人のことを言うのだな、と思いました。
彼女が高校を卒業した後少し疎遠になりましたが、私が少し地元から離れた静岡県に転勤になった際に手紙を出すと、手紙を返して漫画家になったことを教えてくれました。私の中学生の頃からの親友も漫画家を目指していたので、本当に夢を実現した「茅ケ崎麻」さんに私は強い憧れを抱くようになりました。
その親友は結局漫画家にはならずに普通に働いていますが、私なんぞは漫画を描いてみれば良いのに、と思います。彼女の漫画を高校時代に読みましたが、とても面白かったです。周りの学生は「絵がきれいなだけの作品」を描くのに対して、彼女の作品は「絵そのものが上手い訳ではないがストーリー性がある」と思って私は好きでした。
そんな親友の存在もあって、私は「茅ケ崎麻」さんの作品を応援の意味も込めて読んできました。「日陰クラブ」と「太陽協会」の対比が素晴らしく、考えされられるテーマであったと思います。また、特別読切として収録された「TAMATA」にも加筆がされていて、2度楽しむことができました。
私自身、小学生の頃には「作家になりたい」と思いつつも一般の会社員になりました。その意味で親友の気持ちもわかるのですが、やはり書いてみるべきなのだろうなと思います。アドラー的に言う「人生の嘘」、すなわち言い訳なのでしょう。一度きりの人生、やりたいことをやるべきだと思います。そしてこのブログを始めたわけですが。
こんな一般人の会社員である私のことを「茅ケ崎麻」さんは逆に羨ましいと思って下さっているようです。お互いに尊敬している間柄な訳ですね。ありがたいことです。
このブログでも本のネタが尽きたら小説を載せてみたいと思います。その時には感想、応援コメントよろしくお願い致します。
今日紹介した漫画
タイトル:TAMATA
著者:茅ケ崎麻
出版社:集英社
定価:630円