三題噺

三題噺 江戸の岡っ引き

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おはようございます。海野豹です。年間100冊を目指して読書記録をブログに付けています。このブログの目標は「毎日1度以上本を開くこと」と「毎日1行以上更新すること」です。

 

今回は三題噺に挑戦します。お題は「老夫婦」「階段」「岡っ引き」です。

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時は江戸時代。鎖国と同時に平和を実現した時代。しかしそのような平和な時代にも事件は起こるものだった。

俺はある大きな宿屋に入っていった。岡っ引きの法被を見て、周りの者が俺を先に通してくれる。そして階段にたどり着くと、その下で血を流して倒れている老夫婦を見た。

今回の事件は宿屋の売り上げを狙った殺人事件だ。宿の中にある急勾配な階段から老夫婦を突き落として殺害。その後売り上げを盗んで逃げている。

しかしいくら金が要りようでも、わざわざ殺人を犯してまでちんけな売上金など盗むだろうか?俺はこの初動捜査に疑問を持っていた。

捜査を続けていく内に、この老夫婦と宿屋の若旦那の間での確執が明らかになって来た。つまりは宿屋を継ぐ継がないですったもんだがあった訳だ。売上金を盗んだ理由は捜査の攪乱だったとすれば、話は通る。また、若旦那にはアリバイが無かった。

若旦那を問い詰めると自供した。若旦那はこの老夫婦に後を継がさないと言われて激情に駆られて事に及んだ。若旦那は奉行所に引っ立てられ、事件は終了を迎えた。

さて、俺は次の事件に取り掛からねばならない。岡っ引きに休みはないのだ。

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最初の方にお題を詰め込んでしまいました。ミステリ風になっていますが、具体的な殺害方法や推理は出てきません。時代小説を書く事が初めてでした。江戸時代の時代背景が全く分からず、何があって何がないのかもわからないため、書き進める事に苦労しました。もう少し構想を練って下調べをすれば、そこそこ面白い文章が書けそうなお題だな、と思いました。

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