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哲学のブログ 「価値観」→「心穏やかな人」

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 今日のテーマは「価値観」です。私の価値観を創っているものは何なのかを考えてみます。

 明確に区別すべきものに「性格」がある気がします。性格が天性的なものであるのに対し、価値観は後天的なニュアンスがありますね。

 この性格や価値観を「ライフスタイル」と表現して自ら選択できるものだと主張した人がアドラーです。最初から自分で考えることは大変なので、今回はアドラーの主張を比較対象にして足がかりにしてみましょうか。

 アドラーは言います。現在の自分が決断することにより、今のライフスタイルを決定しているのだと。例えば「人は信じられない」というライフスタイルを持つ人は、思い返せば人に裏切られた記憶ばかりを思い出し、やはり人は信じられないと結論づけます。しかし本当は全ての記憶は海馬に記録されているのに、自分に都合が良い記憶(裏切られた記憶)ばかりを選んで思い出して結論をゆがめていると考えます。

 これは自分の経験から言ってもある程度当たっているように感じられます。今のライフスタイルを変えることはとても大変なことですが、確かにできない話ではありません。

 では、今のライフスタイルはいつの私のよって決められたものなのか。アドラーは幼少期だと答えていた気がします。私も幼い頃、当時の日本女性らしい人間像を自分の中に求めた記憶があります。

 過去の私の決断によって現在の私のライフスタイルが決定されるのは、どう考えてもズレています。なぜなら過去と現在では環境が変わっているのですから、現在の私によって決定されるべきものです。

 現在の私は、どういうライフスタイルを決定したいのでしょうか。どういうヒトになりたいのでしょうか。うーん、難しいですね。感情豊かにはなりたいけれど、既に泣きまくっているような気もします。精神病も治したいけど、もう治っている気もします。

 そうですね……学者のようになりたいとは思いますね。探求し続ける人というか。今も「現在のライフスタイルを決定するにはまだ知識が足りない」と考えていますから。きっともう材料は揃っていると思うのですが。

 そうか。「わからない」が答えなのかもしれません。「わからないけど、今の自分に出せる答えはこう」というレベルが最高峰の答えなのかも。今の私に出せる私自身のライフスタイルの答えは「心穏やかな人」とかなのかな。そのためにするべきことはきっと少なくて、自分で決心するだけなのだろうな。

 今日のテーマは「価値観」でした。アドラーライフスタイルという考え方を引っ張り出して考察しました。私の現在の目指すライフスタイルは、心穏やかな人でした。

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