こんにちは。海野豹です。年間100冊を目指して読書記録をブログに付けています。このブログの目標は「毎日1度以上本を開くこと」と「毎日1行以上更新すること」です。
本日紹介する絵本は「まって」です。平仮名で簡単な言葉しか使われていません。幼いお子様でも分かりやすいです。ストーリーは急ぐお母さんと待って欲しい子どものお話です。どちらかというと子ども向けというより、親に向けたメッセージの方が強い印象を受けます。駅までの何気ない道の途中で、子どもは沢山の発見をします。そして最後に親子が見つけたものとは、何なのでしょうか?
以前NHKの「チコちゃんに叱られる!」という番組で取り扱われたテーマを思い出しました。それは第14回目の「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」というテーマです。答えは「人生にトキメキがなくなったから」とされています。この絵本はそれを追体験できるものだと感じました。
お母さんにとっては毎日のいつも通りの道を電車に遅れないようにただただ急いで歩いています。しかし子どもは昨日との違いや面白い発見を次々と見つけては「まって」と声をかけます。新しい発見が見つかりづらくなり、トキメキを失ってはいませんか?
いつも通りの日常の中に面白い発見を子どもの頃に戻った気持ちで、今日を過ごしてみませんか。
紹介した本
タイトル:まって
作:アントワネット・ポーティス 訳:椎名かおる
出版社:あすなろ書房
定価:1300円