哲学のブログ

哲学のブログ 「天気」→「事実と意味」

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 一昨日、ブロガーさんの本を読んで感化されてひとつ記事を勢いで書いてみました。……なんか違う!!ブロガーさんみたいに面白くない!まあ、相手はプロなのだから当たり前と言えばそうだし、30分で書き上げたりしていないかもしれませんが。それでも何、この何が言いたいのかがまるで分からない記事は!?

 というわけで、私がブログを書き続けて行く上で、どうすればマシな記事が書けるのかを考えてみました。大きな課題のひとつは、テーマブレだと思うのです。だからこそ前回の記事では敢えてテーマを「時間」として宣言して書いてみたのですが、どうも事実の羅列ばかりでこんなに深いテーマなのに面白くない……。

 テーマの他に何か必要なのかと思いました。私に必要なもの、それは「方向性」だと結論づけました。「生きていてもいいかしら日記」の方向性は日常を切り取りつつも著者の面白い切り口です。私もテーマを決めた上で、どういう方向性から切るかを考えてみました。暫定の結論としては、私の切り口は「哲学」です。「考えること」という意味ですね。

 私は過去に、全ての学問の源となっている学問は何かを追求したことがありました。その結論は一応は「哲学」であるとし「考えない人間はいない」と結論づけました。

 最近はこのような事すっかり忘れていましたが、私の武器は唯一これではないかと。徹底的に考えること。だからこのブログもテーマに沿って「考える」ブログにしようと思った訳です。

 さて、差し当たって今夜のテーマですが、今夜はここまで考えたことを宣言して終わっても良いのですが、何にしましょうかね。「天気」とかどうでしょうか。たった今の思いつきなのですが。

 私の友人が、夏休みを使って旅行に行こうとしています。友人は特殊な職業に就いておりまして、仕事の予定が急に入ったり変更になったりするので予定を立てる事が難しい状況です。友人は、仕事で旅行に行けないかもしれない状況に陥っていました。しかし、仕事が良い方向に変更になり、旅行には行けることになったのです。

 問題はここからです。友人が計画している旅行の日程に、直撃する台風が生まれてしまったのです!ここから議論を広げる方向性はいろいろあると思いますが、今回は「勝手に天気に期待してしまう人間」にスポットを当ててみましょう。何せ哲学のブログなので、哲学っぽく行ってみたい、最初くらいは。

 子供の心境になれば今回のテーマを理解しやすいはずです。例えば楽しみしていた遠足。晴れれば嬉しい、雨降りならがっかり。例えば嫌々参加する運動会。晴れれば憂鬱、雨降りならラッキー。天気はいつも変わらず現実を突きつけるだけなのに、人間の側で勝手に意味づけをして喜んだり落ち込んだりしていますね。

 これは天気だけではなく、色んな現実に対して応用が利きそうな切り口です。要するに、現実世界で起こることに意味があることは稀で、意味づけはいつも後から人間がしているという議論ですね。わかりやすいテーマとしては「生死」などがあります。意味を持って生まれて来る人はいなくて、いつも人々は自分たちが生きている理由を探し求めています。逆に運命的な死というものも殆どなくて、いつも人の生は理不尽に奪われます。生死などは人が後から意味づけを施すのにわかりやすいテーマだと思います。

 逆にわかりづらいテーマに「科学」があるかと思います。科学の手にかかれば、因果関係が見えて来るからです。「水+熱=蒸気」のように因果関係があるとそこに意味がありそうな気がします。

 でもよく考えてみたら、この「水+熱=蒸気」のカッコ内そのものが大きな形をした「現実」なのですね。「水」があるのも現実、「熱」があるのも現実、「蒸気」が生まれるのも現実。ただの事実に過ぎません。

 問題はその発生させた蒸気をどのように利用し、意味を施すのかということ。つまり、発生させた蒸気にタービンを回させて電気を作る良い使い方もできれば、熱い蒸気を直接ヒトに当てる悪い使い方もできるわけです。

 科学者にとって道徳が大切だと言われることもあるようですが、事実と意味を混同しない姿勢が大切なのかもしれませんね。

 あらあら、テーマは「天気」であったはずなのに、議論は「善悪」まで発展してしまいました。意味があれば、そこには「善い意味」と「悪い意味」がありますからね。

 もともとはこの「善悪」という概念も、現在の「良い」と「悪い」という対比ではなく、「知っているか」「知らないか」という概念でした。現代でも法律の分野に残っている考え方です。

 でもそれは脱線に脱線を重ねてしまうので、また今度。今夜のテーマは「天気」でした。議論は「事実と意味を切り離して考えよう。事実はそこにあるだけだが、意味は後からヒトの手によって変えられる」というところまで発展しました。

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