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ハウツー本 新人賞の獲り方

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本日2冊目は「何がなんでも新人賞獲らせます!」です。小説ではなく、小説家向け自己啓発本です。鈴木輝一朗さんの著書で、河出書房新社から出されています。

タイトルの通り、小説家を目指す上で通る道である、新人賞の取り方について指南する本です。

新人賞ーーとっても難しそうな印象です。私はきちんと応募したことがありません。何となく逃げているからです。そのような私に勇気をくれる本でした。

まず鈴木さんが言うには「新人賞は簡単」であるとのことです。そんな馬鹿なと思って読み進めると、なるほど確かにそういう理屈ならそうだと思えます。

つまりは、デビューしてから目指す賞や売上げに比べて、新人賞の方が簡単だ、という話です。そりゃあ、そうですよね。だって「新人」賞ですから。

そして新人賞を獲る為にまずすることは、「作品を書く」こと。……そりゃそうですよね。作品が無ければ応募できませんもの。

作品をとにかく最初は自分の体力に合わせて、なるべく長い物を書いてみる。というシンプルなアドバイスでした。その後のテクニックについては本庶を読んでみていただきたいと思います。私にとっては感動的なテクニックでした。

私は今まで短編しか書いたことがありません。短編を3作ほどですかね。これでは全て合わせても単行本にならないレベルです。

短編しか書いたことが無かったのでプロットの重要性に気が付かなかったのです。今までは頭の中で作品を完成させて、一気に書いていました。

でも著者によるとそれが通用するのは短編までです。長編になったら書くことが途中でなくなってしまうとのことです。

そして長編を書く必要性書店の本だなを見れば明らかです。どの単行本も殆どが長編です。短編で単行本を出そうと考えたら、何作も書かなくてはなりません。

キャラクターメイキングの手法も、私とって目からうろこでした。今までの作品では、作品を書いた当時は頭の中にあったのに、時間が経って忘れてしまったことがありました。そして「続きを読みたい」と言われてどうしようもなくて……

お世辞だとしても私はこういう言葉を真に受ける傾向があります。やっぱりそう言われたら嬉しいですよね。どのキャラクターが好きだとか言われたら、もしテーマに沿った部分だったら、もう舞い上がってしまいます。

この本には最後に著者に感想を届ける為の住所が書かれています。東京の編集部宛てのようです。しかし何だかあまり見た事がない心遣いです。お手紙を書いてみたいな、なんて思ってしまいました。

過去にこちらで公開した、「うちの生徒会長サマ」のリメイクをこの本の手法を元にやってみようかな、と考え始めています。長編用に用意した「風物語」でやっても良いのですが、キャラクターが多すぎて収集が付かなそうな気がします。まずは「うちの生徒会長サマ」で練習をしようかな、という所存です。

そして、「うちの生徒会長サマ」をノベルゲームとしてリメイクすることを画策中です。無料でノベルゲームを作れるソフトを見つけたのです。フリー素材を駆使してフリーゲームとしてこちらで公開できたら嬉しいな、なんて考えています。

まあ、3月は忙しくなります。しかもまだまだ着手もしていません。まだ絵空事なのです。しかし少し楽しみでもあります。

そんなこんなで小説家への道に邁進する私でした。

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